2020年4月20日 更新

 

新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言と現状を鑑み、4月の営業時間を改めて変更させていただきます。

 

レンタルスタジオ「Fermata」は、引き続き5月6日まで臨時休業とさせていただきます。 

 

バイオリン工房「Fermata」は、4月27日(月)のみ通常営業4月28日(火)から5月6日(木)まで臨時休業です。

 

ウェブストア「SoundScape」は通常営業をしております。お買い物はいつも通り行えますので、皆様のご利用を心よりお待ちしております。

 

 

 

ここから工房だよりです

 

3月はチェロのお持込みと調整が多くございました。

相次いでチェロの駒交換がありましたので、その模様をお届けしたいと思います。

 

チェロの駒は大きく2種類の駒があります。

ひとつはフレンチ駒ともうひとつがベルギー駒です。

 

 

フレンチ駒

 

 

 

ベルギー駒

 

 

 

 

何が違うかというと、まずその形がちがいますね。

フレンチはどっしりとした感じ、ベルギーは脚が長くてスラッとした印象です。

私は、どちらの駒をのせるかはその楽器のプロファイルを見極めて決めています。

もちろん、お客様にどちらかの希望がある場合はそちらの駒を使うようにしますが、2タイプのそれぞれで音色や音の立ち上がり・反応なども変わってくるので、楽器との相性やプレーヤーの求める音になるべく合致するような駒選びを心がけています。

 

今回の2挺のチェロは共にフレンチ駒への交換でした。

ここで実際に使用した、その同じ2つのフレンチ駒を見ていただきたいのですが、ひとくちにフレンチ駒といってもこれまた種類があるんです。

違いが分かりますか?

 

 

 

 

 

何が違うかというと、その足の幅です。

2枚を重ねてみた写真がこちらです。

 

 

 

随分と違うのが分かりますね。

向かって右側の足裏に94と88の数字がありますが、これはその駒の足幅を示しています。

94mm幅と88mm幅という意味ですね。

 

チェロに限らず、駒の足幅は音に重要な影響を及ぼします。

折角良質の駒を手に入れたとしても、足幅がしっかりとその楽器に合っていないとポテンシャルを最大限に引き出すことはできません。

良いシューズを履いても、サイズが違っていたら靴擦れを起こしますし、ぶかぶかだと脱げてしまうのと同じような感じです。

 

この足幅は何によって決まるかというと、ボディサイズや魂柱・バスバーの位置によって変わってきます。

楽器はそれぞれに違う表情を持っているので、足幅も同じように沢山の種類があるんです。

その中から、その楽器に一番の駒を見つけ出すのも職人の大切な仕事のひとつなのではと思っています。

 

 

 

 

これは旧駒(左)と交換した88佗(右)の駒を並べてみたところです。

交換後のほうが若干高くなっているのは、もともとの駒では弦高が低すぎたため駒の高さをあげたためです。

脚の太さもシャープにして、最良の音が出るようにチューンナップしてみました。

さらにここから実際に弾いてみて細かな調整を施し、お客様のもとへ帰っていきました。

 

 

もし、今の音に満足できないとか、違和感を感じるようであれば、一度工房へお越しください。

記事を書いている今現在は休業中ですので、またコロナが収束して自由に外へ出られるようになった時には、皆様のお越しを心からお待ちしております。

 

 

それでは、今日もご安全にお過ごしください。

 

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