いよいよ8月に入りました!

いやぁ〜、熱い暑い日が続きますね。

 

工房だより第7回の本日は、夏といえばの松脂についてです。

この時期に注意してほしいポイントを1つ挙げるとすれば、

 

「松脂は溶けます!そして固まります!」

 

この1点でしょう。

毛替えや点検、調整・修理でご来店いただくお客様のケースや楽器も温かくなっているのが分かります。

 

松脂は演奏する上で欠かせないですが、楽器に降り積もった松脂の粉は、この時期は簡単に溶けていきます。

屋外で長時間移動する場合は特に注意していただきたいポイントです。

 

溶けた松脂の粉は、エアコンの効いた室内に入ってくると(常温でも固まるのですが)、また元の固体の状態に戻ります。

これが何度も繰り返されると大変です。

薄い松脂の層が積み重なって楽器の表面を覆い、マイクロクロスで拭いてもビクともしない頑固な汚れとして表面にこびりつくことになります。

こうなると、ご自身の手で除去するのは大変です。

無理にこすって楽器を傷めたり、ニスまで剥がしてしまったりということになりかねません。

 

コーティングされるからいいのでは?と思うかもしれませんが、本来なかった余計な松脂層ですので、表板の自由な振動を妨げてしまうのです。

 

 

さて、写真をご覧いただきましょう。

 

 

表板はもちろん、指板の上にも松脂がびっしりとこびりついています。

これでは楽器が本来備えているポテンシャルを最大限に引き出せませんし、見た目もよろしくありませんね。

 

ドーナツ状に見える部分は、もしかしたら以前使用していたお客様がご自身でクリーニングに挑戦された後かもしれません。

クリーナーなしで全体を全てやり終えるのは、考えただけでも大変そうですね。

 

でも安心してください。

こんな汚れであっても、職人の手にかかればご覧の通りです。

(通販番組みたいですね。笑)

 

 

 

まだ指板に若干の汚れが残っていますが、ここまでくればあとは簡単です。

クリーニング前後で音を比べてみましたが、明らかに音のクリアさと反応のスピードが違いました。

深みも増している印象です。

 

 

いかがですか?

たかが松脂、されど松脂。

 

夏の暑さによる松脂の固着は、演奏後に毎回クロスで拭き取るだけで防げるものなのです。

是非、楽器も大切に、キレイな状態のまま使ってあげたいですね。

 

あとひとつ、楽器を絹などの布でくるんでいる方、その布を洗ったことはありますか?

せっかく楽器がクリーンであっても、布が汚れていては、シャワーを浴びた後に今まで着ていた服を着るようなものですよ。

楽器だけではなく、ケースやアクセサリ関係のお掃除もしてあげてくださいね。

 

 

 

では、熱中症には十分気を付けて、楽しい8月をお過ごしください!

 

 

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