太陽がまぶしい季節になってきましたねぇ。

外が暖かくなって来たら、職人たちはウキウキしちゃうものです。

だって、ニスの季節ですもの。(←冬でも出来るんですけど、太陽の光エキスを入れたいですよね!)

 

 

 

ニスにも種類があって、オイルベースやアルコールベース、ちょっとしたハイブリッドなものまで様々です。

ニス調合の細かな配分も製作家さんで様々。

用途に合わせて使い分けてみたり、さながら自家製ドレッシングを作っているような気分になります。

 

新作のニス、うまく行くといいなぁ〜♫

 

皆さんの周辺の桜前線はどんな感じですか?

東京は満開を過ぎて、桜吹雪がひらひら舞っている感じです。

既に葉桜というところも、これからというところも、段々温かくなって過ごしやすくなってきましたね。

そろそろツバメがやって来るころじゃないかなと思ったり。

 

 

 

さて、今日は工房から。

弓のフロッグの中を実際に見たことがある方はいらっしゃいますか?

 

毛箱の中は、これまた細工が施されていて、弓が本来のパフォーマンスを発揮できるように、色々な工夫がされています。

その1つが、馬毛が毛箱から出てくるところの翼みたいな部分(下の写真参照)。

ここの名前は、イタリア語を訳すと「燕のしっぽ」となるんですが、馬毛を均一に毛箱から出すための非常に重要な部分です。

 

 

 

 

 

詳しい専門的な話は割愛しますが、溝を挟んで反対側は尖っていないのが判りますか?

実はこの弓、入門モデルの弓だったようで、毛替えに持ち込まれたときには、加工がされていませんでした。

このまま毛替えもやろうと思えば出来ますが、やはりフロッグ内部の構造がキッチリとされた状態の方が、毛替えもしやすく演奏性も格段に上がるんです。

 

モーティス(中央の穴)も四角ではなく、ドリルで穴を2つあけただけの状態だったので、(この写真を撮影した時には)行けるところまで加工を進めている感じですね。

残念ながら接着剤で毛を留めていた弓でしたが、モーティスをしっかり整えてあげることで詰め木による毛替えが可能になり、今後の毛替えは弓にも(職人にも加工の)負担がかからなくなるので良いこと尽くしになりました。

 

勿論のことですが高価な弓の場合は勝手に削ったりすることはありません。

むしろ職人さんが丁寧に製作しているので、内部の構造や仕上げがバッチリ完了していて、こちらが手を加える必要がないのでスムーズに毛替えが行なえて助かっちゃうくらいです。

 

というわけで、反対側もしっかり成形して毛替えを完了させました。

スミマセン、完成後の写真を撮る前に蓋が閉じられてしまいました。。。。

 

 

どうも毛束が寄ってしまうとか、同じ場所の毛が良く切れてしまうとか、そういったことはありませんか?

全てがこの燕のしっぽのせいではありませんが、弓の状態も点検・確認してもらうのも手だと思いますよー。

 

では、また。

 

4月に入りましたね!

今日は生憎の冷たい雨が降っていますが、桜も見られたし、明日からはまた晴れてくれるようなので、のどかな陽気を満喫したいと思います。

 

 

さて、先日ナット交換を行なったところ、弦を外すと指板がこんな感じに削れていました。

皆さんの楽器は大丈夫ですか?

 

 

 

 

 

練習を沢山してきたのでしょう、弦が指板に当たる部分がキレイにえぐれています。

指板が削れてきた場合は、まだ指板に厚みが残っていれば薄っすら削って平ら(正確には若干凹みをつけます)にします。

ただ何回も削り出しをして指板の厚みが無くなってくると、ハイポジションで演奏した時に指板自体がたわんでしまい、音程が安定しなくなってしまいます。

そうなると、いよいよ指板の交換ですね。

 

 

ではなぜ道路の轍(わだち)のように溝が出来てしまうのでしょう?

指板材は黒檀という硬い木ですが、弦は金属が巻かれているので、どうしてもヤスリのように指板を削ってしまうのです。

また、弦が錆びてくると金属の巻き線部分が更にギザギザになり、溝を深くえぐっていってしまいます。

錆びた針金や鉄パイプをイメージしてみて下さい。表面は滑らかではなくギザギザと荒れていますよね。

それを指で指板に押し付けて、ビブラートをかけたり弦が振動したりするのですから、溝が出来てしまう訳です。

 

 

長い間弦を交換していない方や、弦の表面が明らかにザラついている、もしくは黒ずんでいる場合は、早めに弦を交換したいですね。

Vn弦の場合は高くても15,000円ほどです。指板交換は何万円もかかりますし、時間もかかります。

風邪は引きはじめに治すのがベターなように、弦も切れるまでではなく定期的に交換をしたいものです。

溝があると倍音が出づらくなったりノイズの発生の原因にもなりますし、和音が非常に取りづらいですからね。

 

 

指板の溝は練習のあとが判る勲章とも言えますが、古い弦での練習のしすぎには注意しましょう。

もし写真のような指板になっている場合は、是非一度ご相談下さい。

 

では今年度もよろしく願いします!

 

我が子のように手塩にかけて直したビオラちゃん(イタリア語だと女性名詞なので)、

ようやく最近、組み上がりました!

共鳴胴をオープンして、バスバーも交換しておりますので、

低音が特に、活きが良いです(笑)

試奏の段階での前評判はかなり上々…といったところで、

すぐに、ビオラ奏者さんの元へお嫁入りしてしまうでしょうか…。

最終調整の後、まもなくサウンドスケープのHPや、

店頭で皆様の前にお目見えすると思いますので、是非、弾きに来てあげて下さいね^^

 

平成28年度も今日で終わりですねー。

明日から新生活の人も多いのではないでしょうか。

4月からも変わらず、Sound Scapeとフェルマータ工房をよろしくお願いします!

 

 

さて、今月までモンゴル馬毛毛替えキャンペーンを開催していました。

Vn弓でなんと破格の2,900円だったんですよ!?

逃した方、メルマガ登録をお忘れなく。

 

 

そんな訳で、沢山の弓が工房にやってきましたが、金属部の汚れが目立つものが多かったです。

棹の内側(?)、弓を緩めたときに毛と当たる側に松脂がべっとり付いているものがあったり。

練習や演奏の後には、マイクロクロスでしっかりとお掃除をしてあげたいですね。

 

 

 

 

 

 

銀パーツは黒くなってしまうものです...。

これは仕方がないんです。

 

でも工房の手にかかるとご覧の通り。

 

 

 

ジャジャーン!

同じフロッグとスクリューですよ。

専用のクリーナーで、ここまで綺麗になっちゃうんです。

 

クリーニングだけのご依頼もお気軽にっ♪♫

金属部分がキラキラ✨すると、より一層自分の相棒が可愛く見えてくるはずですよー!

 

以上、工房からお伝えしましたー。

 

弓のチップ交換です。ヘッド部分の、白と黒の部分ですね。

白の部分は、骨だったりマンモスだったり、または象牙のイミテーションだったり…。

黒の部分は、黒の圧縮された硬い紙か、黒檀の薄い板です。

成形し直して、モーティス(毛束と詰め木を詰める穴です)を開け直すところです。

逆台形の形に整えていきます。

先日、毛替えをご依頼いただきました弓ですが、問題はフロッグ部分。

スライドの中を開けると、【モーティス】と呼ばれる、

馬毛の毛束の先と詰め木を詰める長方形の穴が開いております。

毛替えの時にしか顔を出さない部分ですね。

 

………ですが、お判りいただけましたでしょうか。

 

フロッグ側面部のアイが無くなってしまった為に、中が丸見えに…

ちょっと珍しい光景ですね^^;

(本来ですと、アイがはめこんであるところまで、モーティスは横幅を広げないのですが…)

 

アイは、アコヤ貝というのでしょうか、そういう種類の天然物ですので、

スライド部もそうですが、手の汗や汚れなどで劣化していってしまうものです…

もし見た目的に気になるようでしたら、交換も可能なパーツですよ。

今回ご紹介するのはカンナでございます。

普通、まずバイオリン製作及び修理を始めよう!と思ったら、

師匠や先生に買わされるのは、後ろに写っている、

黒の、スタンレー社の9と1/2というサイズのカンナだと思います。

こちらのカンナは、非常に重く横幅も広いので、

カンナの自重を生かした、ざっくりとした粗削りなどの作業には良いのですが、

女性には、特に腱鞘炎持ちの私には、これを使っての長時間の作業は辛いので、

私がメインで使っているのは、手前のライ・ニールセン社の、もう少し小振りで軽めのカンナです。

これも使い勝手は良いのですが、カンナをかけているうちに刃が傾いていくクセがあるので、

(私のものだけかもしれませんが…^^;)

何か他にも良いものがないか、探し中です…

以前、製作していたものが、荷物の中から出てきました。

最近、フェルールを1から作り直すというご依頼もいただきましたので、

またその過程を、そのうちご紹介出来ればと思います…

2台続けて、やっておりました><;

指板に凹みが全くない、または凸があると、音のびびりの原因になりえます。