今日は長袖でも肌寒い感じの東京です。

雨も降ったりしていて、寒々しい6月となりました。

蒸し暑いよりは断然こちらの方が良いんですけどね。

 

 

 

工房を覗いてみると、チップの交換中でした。

このBlogでも何度も紹介していますが、弓の先端チップは結構重要なパーツなんですよ。

弓毛の均一性や詰め木の安定性にも大きく影響する部分です。

 

特に傷みが出やすいのは2か所。

1.先端チップのホントに先端部分。ここは何かに当たってしまったりして欠けることがあります。

2.詰め木を入れる台形型の穴の角の部分。ここはチップ材が(構造上)薄くなっているので、割れてしまうことがあります。

 

 

 

今回の弓は2が原因で、チップが割れて弓ヘッド側面へ飛び出していたので、交換することになりました。

 

 

 

 

写真はチップを外して、下の黒檀部分の平面を出しているところです。

平面と平面が接着されることで、強度がいかんなく発揮されるんですねー。

黒檀までヒビや剥がれが出ていると、全取り換えになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しいチップを接着して、固定しているところです。

隙間なく、そしてズレがないように完璧に貼り付ける必要があります。

ここがしっかり行えないと、完成したときの姿がダサくなってしまうので注意して貼り付けます。

 

 

今日はここまでですが、この後はチップを成形して、詰め木を入れる穴を切り出して完成です。

もちろん毛替えをそのあとに行って、お客様の元へと渡っていくんですが、チップを含めた先端部分がキリッとしていると、弓全体がしまって格好良く見えますね。

 

 

も、ヒビがある、欠損しているなどの場合は、お近くの工房へ。

弊社では、イミテーションチップの交換は6,000円(抜)から承っております。

 

是非ご相談下さい。

お問い合わせは下記連絡先までどうぞ。

 

電話:0335577480

SoundScape問い合わせフォーム

 

6日は楽器の日、今日9日は6/9でロックの日だそうで。

6月は音楽関連の日があって面白いですねー。

 

 

そんな訳で、今日はロックな写真と共にお届けします。

 

 

がっちりロックされていますね。

RockとLockでつづりは違いますケド...。

 

こちらの楽器は異音がするということで、チェックしてみたら裏板と横板の剝がれが確認できました。

クランプとニカワで再接着している写真です。

Hard as a Rockな感じで、バチッと接着してくれることでしょう。

 

異音の原因はさまざまで、弦の劣化が原因の場合もあれば、駒やナットに起因するもの、フィッティングの緩みからくるものなどなど様々です。

やはり定期的に点検と調整をしていると、楽器の状態が一定範囲内に保たれるので、異音やノイズのする楽器は少ない印象があります。

 

これから湿度と気温が上がると、接着に使われているニカワにも厳しい季節となりますので、一度馴染みやお近くの楽器屋さんで点検をしてもらうことをオススメします。

もちろん、フェルマータ工房でも点検は無料で行なっていますので、是非ご来店ください。

 

チラホラと点検の予約もいただいてきています。

週末は混み合うこともありますので、ご予約をいただくと安心ですよ。

 

0335577480からご予約・お問い合わせ下さい。

 

では、今日もロックに、そして楽しく金曜を過ごしましょう〜!!!

 

 

 

今日も低音楽器の更新が続きますよー。

 

タイトル通り、チェロの箱開けをしています。

 

 

 

 

突然ですがクイズです!

 

Q:箱開けした理由は?

 

1.割れの修理

2.剥がれが酷かったので、全部外して貼り直し

3.バスバー交換

4.板厚の出し直し

5.魂柱を取り出す

6.上記全部

 

さぁ、どれでしょう???

答えはもう少し先で書きますので、ちょっとだけお待ちください。

 

 

 

 

何百万もする楽器もSUZUKIのチェロも、お客様にとっては大切な1台です。

この楽器でもう一度演奏する喜びは、他のチェロでは得られない、かけがえのないものだと思います。

フェルマータ工房では、お客様の希望になるべく添えるよう相談・提案をさせていただき、最善の方法で修理・調整を行なっていくよう努めています。

どんな小さな疑問でも相談下さい。

 

ポテンシャルはあるのに、しっかり調整されておらず、音が伸びきっていない楽器を良く見かけます。

このSUZUKIもその中の1台でしょう。

駒は問題なかったので、駒位置と魂柱の調整(ちょっと長すぎでした)で、更に良い音になってお客さまの元へ帰って行くのではないかと思います。

 

なんか物足りなさを感じる、以前とは違って音が聞こえてきたなど、そういった場合はお気軽にフェルマータ工房までお問合せ下さい。

 

 

 

 

さて、先程のクイズの答えですが、【割れの修理の為】でした〜。

簡単すぎましたか?

 

写真にのっているパッチは元々のものです。

割れはボトム部分、向かって左側に20cmほどのクラックが入っているので、今後それを接着し補強して箱閉じとなります。

完成後の音と、お客様の笑顔が待ち遠しいですね。

 

 

 

 

中学・高校の吹奏楽部さんからも沢山の依頼をいただいているフェルマータ工房です。

先日、コンバスの弓2本の毛替えをオーダーいただきました。

 

コントラバス弓は黒毛が似合いますね〜。

夏のコンクールシーズンもガシガシと乗り切ってもらえるんじゃないかと思います。

 

 

 

工房では黒毛やMix毛も用意しています!

コンバスやチェロだけでなく、ヴァイオリンやヴィオラにもお試しください。

自分のセカンドBowには黒毛を張っています。

 

食いつきや演奏性が変わって面白いですよ。慣れれば使えるかも、と思います。

なかなかオケやアンサンブルで、独りだけ黒毛は勇気が要りますが、、、。

 

では皆さん、素敵な週末を〜♪♫

 

ここ2,3日はスッキリしない天気でしたが、今日は暑いくらいに晴れてくれました。

週末も関東は気温が上がるようですので、熱中症と楽器の管理に注意したいですね。

 

 

毛替えで使用しているイタリア馬毛の毛束が残りわずかになってきたので、新しくイタリア馬毛をオーダーしました。

 

いつも思うんですが、ボンレスハムみたいですよね。

 

年度末や演奏会シーズンなどにもよりますが、平均するとこの1束が数カ月で無くなっていくような回転率です。

早いときは、ひと月もたないときもあるくらいです。

 

束の太さも様々で、弊社ではこれくらいの径のものをいつもオーダーしています。

どの工房さんでもそうだと思いますが、束の太さと使い切る期間を計算して、いつも新鮮な毛で毛替えが出来るように心がけているんですよ。

 

太いものを注文して、何年も残っているような毛束は、クオリティも下がりますし避けたいところですね。

毛替え、というか毛束のちょっとしたトリビアでした。

 

夏に向かって湿気が出てくると、毛が伸びてしまいネジを回しても弓がしっかり張れない状態になってしまうことがあります。

また、長く毛替えをせずにいると、毛も伸びてしまいダルダルになってしまうので、そういう場合は毛替えを是非して欲しいです。

湿気と長年の伸びのWパンチは最悪です。

定期的に毛替えをしてくださいねっ!

 

 

以上、フェルマータ工房からお届けしました。

 

チェロのナットを作っていまーす。

 

 

 

 

ペグBOX周辺で弦が切れる場合は、ナットの調整(・交換)をお願いしてみましょう。

指板からペグBOXへ弦がキレイに滑らかに入っていればOKです。

どんな症状の場合に調整が必要になってくるかは、下の写真をご覧下さい。

 

 

 

 

 

こんな感じに、弦が「Z字」に折れ曲がってペグBOXに入っている場合は、早めに工房で調整をお願いしましょう。

このナットは、全ての溝が正確に切られておらず、4弦全てがZ字に曲がっています。

判りやすいのはA線とG線ですね。

一見、D線は真っ直ぐに見えますが、注意してみると「くねっ」となっているのが判りますでしょうか。

指板からナット上へは右に少し折れて、ナット上からペグBOXへは左に折れて入っている感じです。

 

弦が曲がって走っているということは、曲がっているところに負荷がかかる訳ですね。

そこから巻き線のほつれが始まり、仕舞いには断線へとつながってしまいます。

「弦を換えていないと、ほつれてくる」とか「ほつれたから弦の交換時期」と解釈されている方もいると思いますが、実はナットの不具合が原因の場合がほとんどだと思います。

 

 

 

 

 

お次はこちら。

これは極端な例(というか仕上げ忘れのナット)ですが、お手持ちの楽器は弦が食い込むまでにナット溝がえぐれていたりしませんか?

これも巻き線のほつれや断線の原因No.1です。

お近くの工房で、ナットの交換・調整をお願いしたいですね。

 

 

小さなパーツですが、ナットはとっても重要な場所なんですよ。

高い弦を交換したのに直ぐ切れてしまったのでは、やるせないですよね。

鉛筆を塗ってあげるだけでは限界があります。

いま一度、ナットの溝がキレイに切られているか、確認してみてくださいね。

 

 

さて、チェロのナット成形に戻りますー。

 

太陽がまぶしい季節になってきましたねぇ。

外が暖かくなって来たら、職人たちはウキウキしちゃうものです。

だって、ニスの季節ですもの。(←冬でも出来るんですけど、太陽の光エキスを入れたいですよね!)

 

 

 

ニスにも種類があって、オイルベースやアルコールベース、ちょっとしたハイブリッドなものまで様々です。

ニス調合の細かな配分も製作家さんで様々。

用途に合わせて使い分けてみたり、さながら自家製ドレッシングを作っているような気分になります。

 

新作のニス、うまく行くといいなぁ〜♫

 

皆さんの周辺の桜前線はどんな感じですか?

東京は満開を過ぎて、桜吹雪がひらひら舞っている感じです。

既に葉桜というところも、これからというところも、段々温かくなって過ごしやすくなってきましたね。

そろそろツバメがやって来るころじゃないかなと思ったり。

 

 

 

さて、今日は工房から。

弓のフロッグの中を実際に見たことがある方はいらっしゃいますか?

 

毛箱の中は、これまた細工が施されていて、弓が本来のパフォーマンスを発揮できるように、色々な工夫がされています。

その1つが、馬毛が毛箱から出てくるところの翼みたいな部分(下の写真参照)。

ここの名前は、イタリア語を訳すと「燕のしっぽ」となるんですが、馬毛を均一に毛箱から出すための非常に重要な部分です。

 

 

 

 

 

詳しい専門的な話は割愛しますが、溝を挟んで反対側は尖っていないのが判りますか?

実はこの弓、入門モデルの弓だったようで、毛替えに持ち込まれたときには、加工がされていませんでした。

このまま毛替えもやろうと思えば出来ますが、やはりフロッグ内部の構造がキッチリとされた状態の方が、毛替えもしやすく演奏性も格段に上がるんです。

 

モーティス(中央の穴)も四角ではなく、ドリルで穴を2つあけただけの状態だったので、(この写真を撮影した時には)行けるところまで加工を進めている感じですね。

残念ながら接着剤で毛を留めていた弓でしたが、モーティスをしっかり整えてあげることで詰め木による毛替えが可能になり、今後の毛替えは弓にも(職人にも加工の)負担がかからなくなるので良いこと尽くしになりました。

 

勿論のことですが高価な弓の場合は勝手に削ったりすることはありません。

むしろ職人さんが丁寧に製作しているので、内部の構造や仕上げがバッチリ完了していて、こちらが手を加える必要がないのでスムーズに毛替えが行なえて助かっちゃうくらいです。

 

というわけで、反対側もしっかり成形して毛替えを完了させました。

スミマセン、完成後の写真を撮る前に蓋が閉じられてしまいました。。。。

 

 

どうも毛束が寄ってしまうとか、同じ場所の毛が良く切れてしまうとか、そういったことはありませんか?

全てがこの燕のしっぽのせいではありませんが、弓の状態も点検・確認してもらうのも手だと思いますよー。

 

では、また。

 

4月に入りましたね!

今日は生憎の冷たい雨が降っていますが、桜も見られたし、明日からはまた晴れてくれるようなので、のどかな陽気を満喫したいと思います。

 

 

さて、先日ナット交換を行なったところ、弦を外すと指板がこんな感じに削れていました。

皆さんの楽器は大丈夫ですか?

 

 

 

 

 

練習を沢山してきたのでしょう、弦が指板に当たる部分がキレイにえぐれています。

指板が削れてきた場合は、まだ指板に厚みが残っていれば薄っすら削って平ら(正確には若干凹みをつけます)にします。

ただ何回も削り出しをして指板の厚みが無くなってくると、ハイポジションで演奏した時に指板自体がたわんでしまい、音程が安定しなくなってしまいます。

そうなると、いよいよ指板の交換ですね。

 

 

ではなぜ道路の轍(わだち)のように溝が出来てしまうのでしょう?

指板材は黒檀という硬い木ですが、弦は金属が巻かれているので、どうしてもヤスリのように指板を削ってしまうのです。

また、弦が錆びてくると金属の巻き線部分が更にギザギザになり、溝を深くえぐっていってしまいます。

錆びた針金や鉄パイプをイメージしてみて下さい。表面は滑らかではなくギザギザと荒れていますよね。

それを指で指板に押し付けて、ビブラートをかけたり弦が振動したりするのですから、溝が出来てしまう訳です。

 

 

長い間弦を交換していない方や、弦の表面が明らかにザラついている、もしくは黒ずんでいる場合は、早めに弦を交換したいですね。

Vn弦の場合は高くても15,000円ほどです。指板交換は何万円もかかりますし、時間もかかります。

風邪は引きはじめに治すのがベターなように、弦も切れるまでではなく定期的に交換をしたいものです。

溝があると倍音が出づらくなったりノイズの発生の原因にもなりますし、和音が非常に取りづらいですからね。

 

 

指板の溝は練習のあとが判る勲章とも言えますが、古い弦での練習のしすぎには注意しましょう。

もし写真のような指板になっている場合は、是非一度ご相談下さい。

 

では今年度もよろしく願いします!

 

我が子のように手塩にかけて直したビオラちゃん(イタリア語だと女性名詞なので)、

ようやく最近、組み上がりました!

共鳴胴をオープンして、バスバーも交換しておりますので、

低音が特に、活きが良いです(笑)

試奏の段階での前評判はかなり上々…といったところで、

すぐに、ビオラ奏者さんの元へお嫁入りしてしまうでしょうか…。

最終調整の後、まもなくサウンドスケープのHPや、

店頭で皆様の前にお目見えすると思いますので、是非、弾きに来てあげて下さいね^^