今日は中秋の名月です。

工房の外に出てみても、雲に覆われて月の姿は見えません。

かろうじて場所が判るくらいの光が雲間から漏れているといった感じです。

皆さんがお住まいの場所からはどうですか?

 

 

今日は(も!?)工房から楽器修理の様子をお届けします。

ヴァイオリンにはニスが塗られていますが、何かの原因で元のニスが剥がされてしまい、ベースの透明ニスしか残っていない楽器がやってきました。

 

 

 

再度ニスを塗り始めた段階なので少し色が乗ってきていますが、ご覧の通り、茶色でもなければ赤くもない色をしています。

ボトム部分に少し色の濃い元のニスが、僅かに乗っているのが確認できますね。

 

この楽器をヴァイオリンらしい色に、しかもアンティークっぽい感じに蘇らせていきます。

ただ、表板も裏板もそして横板も上の写真のように色が既に無い状態ですので、どの色に仕上げていくかは難しいところです。

 

元々の色は失われていましたが、運よくというか、表板の指板の下の隙間はニスを剥ぎ取られておらず、オリジナルのニスがそのまま(汚れとともに)残っていたので、それを参考にして復元を開始します。

失われた色を探り当てて復元していくなんて、なんだか考古学の発掘と修復作業をしているような気分になりますね。

 

 

 

 

 

どうでしょう、最初の写真よりも色が濃くなっているのが判りますか?

指板下のニスはオリジナルなので、それを参考にここまで仕上がってきました。

その部分はニスをそのまま残すので、輝いていないのが確認できます。

 

アルコールニスでアンティーク仕上げをするのは結構難しい、とのこと。

まだまだここから詰めの作業を行なって、更に完ぺきな仕上げを行なっていくようです。

裏板や横板の仕上がりが楽しみですね。

 

完成した時には当ブログにも紹介させていただきますので、今しばらくお待ちください。

セットアップが終わった暁には、試奏の感想も載せていくことにしますね。

もちろん、皆さんのご来店&試奏も大歓迎です!

 

 

では、お月見をお楽しみ下さいねっ。

私は雲が無くなってくれることを祈りつつ、お団子の準備をすることにします。

 

 

フェルマータバイオリン工房よりお知らせです。

 

9月17日(土)は、出張の楽器調整依頼があり、職人が終日工房を留守にします。

そのため、毛替えや点検・調整・修理などを承ることが出来ません。

ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご容赦下さいますようお願い申し上げます。

 

翌9月18日(日)は、通常通り職人が在中していますので、皆様のご来店をお待ちしております。

ご理解をよろしくお願い申し上げます。

 

以上、フェルマータ工房より、職人不在日のお知らせでした。

 

 

皆さんこんにちは。

今日もヴァイオリン工房からお届けします!

 

弊社ヴァイオリン職人の船津が製作中しているヴァイオリンのご紹介です。

まだニスを塗る前の状態なので、下の写真のように白木のままの状態です。

ここから何層にもニスを重ねて行きます。

 

 

 

 

 

これから長い年月をかけて、隣に少しだけ写っているヴァイオリンのようになって行くんですねぇ(しみじみ)

ニスはオイルニスとアルコールニスがありますが、今回の楽器には船津はアルコールニスを使用するようですよ。

でも、オイルニスも捨てがたい、、、と言ってもいます。

新作にするのかアンティーク仕上げとするのかで決めると話してくれました。

詳細はのちほど、ニスを塗られてからのお楽しみですね。

 

 

モデル(型枠)は、ストラディヴァリのクレモネーゼを採用。

アーチに特に力を入れて製作しているとのことでした。

製作学校に通っていた当時、彼女の(日本語で言うところの)4年次担任だったマエストロ、ヴォルティーニさんの製作したヴァイオリンのアーチを毎日のように観察し研究したようで、かなりの再現が出来たのではないかと話してくれました。

(ヴォルティーニさんのそのヴァイオリンは、クレモナのトリエンナーレで金メダルを受賞しています。)

 

 

いまだに写真やノートを見ずとも、そのアーチが頭に浮かんでくるほどで、学生時代はその楽器が置かれている博物館に通ったんだそうです。

私もアーチの勉強に使わせていただこうかなと思っています。

 

 

 

 

 

 

まだ指板やナット・サドルも乗っていませんし、ペグももう少し先になると思います。

販売するのかどうかは???ですが、またこちらで紹介させていただきますね。

 

お楽しみに!